この記事では、東松山市後本宿のフセギついてご紹介します。
東松山市の高坂駅東口にはピオニウォークがありますが・・
西口には、たくさんのフセギたちがいます!
今日は、フセギが大好きな私が、東松山市後本宿のフセギの世界へとお連れします。
(1)フセギは村の守護神!
フセギとは、ざっくり言うと・・
疫病などの悪いものが、地域の中に入ってこないように村境に立てる結界
のようなものです。
具体的には、藁で作成した草鞋(わらじ)や男女性器などを、地域の境に4本〜5本くらい立てるんですね。
シンプルに1〜2メートルくらいの竹笹に、お札を挟んだだけのものもあります。
基本的に、1年に一回作り替えられ、その地域を守っている守護神的な存在です。
(2)東松山市後本宿のフセギ
後本宿は、東武東上線高坂駅西口降りて徒歩10分くらいです。
(後本宿地図)
1、作成時期
毎年3月、年に一回作成します。
村の集会所に集まって、皆で協力して藁(わら)を編んでいきます。

2、作成するもの
埼玉にはいろんなカタチのフセギがありますが・・
(例:ワラジ型、お札型、ヘビ型など)
こちらは男女性器型です。
それに、プラス桟俵(さんだわたら)を作っていきます。
桟俵とは、米俵(こめだわら)のフタです。
(3)桟俵(さんだわら)サイコロ
ここのフセギのおもしろいところは、桟俵とサイコロがついていることですね。
付属するものについても、説明していきます!
1、桟俵(さんだわら)

この、フセギの上についている帽子のようなものが桟俵です。
桟俵とは、先ほど書いたように米俵のフタです。

フタという機能的な意味のほかに・・
●神様へのお供え物のお皿
●疫病神や流し雛を乗せて川に流す
●胞衣(えな。胎盤のこと)を乗せて埋める
など、神と人との交わりの道具としてさまざまに用いられてました。
2、サイコロ
そして!サイコロもついているんです!!
おもしろいですね〜〜!!
なぜサイコロなのか分かりますか??
サイコロは、目がたくさんありますね・・・。
そう、たくさんの目で悪いものが入ってこないように見張っているんです!!
(4)まとめ
・フセギは、村を守っている結界
・東松山市後本宿のフセギは、男女性器型
・桟俵とサイコロ
車に乗っていると気遣いないけど・・・
歩いているといろんなものに気づくことができます。
フラッとおさんぽがてら、フセギを探してみてください!